仮こも日記

心が綴りたがってるんだ

あの頃聞いたボカロ

今週のお題「懐かしいもの」

この前、学生の頃にボカロと出会った話と衝撃を受けたボカロを並べた。でも、語り足りない。そんな時、ちょうどいいお題が来てしまった。チャンスとばかりに語りたい。今回は昔よく聞いたボカロについてだ。

 

【GUMI】ルートスフィア【オリジナル】 - YouTube

ルートスフィアは高校生の頃よく聞いた。LastNoteさんの曲が好きで、この曲は勇気をもらった。今聞けば、ありきたりな内容に感じるが、当時は刺激的だった。「大人がいつも正しいことだけを教えるとは限らないって」のところが好きだ。実際に大人になると、建前が必要な時もあるし、結構いい加減なことも言うようになった。嘘も間違いも憶測も平気で言う。考えろっていった人が一番何も考えてないのかもしれない。

 

┗|∵|┓金曜日のおはよう/HoneyWorks feat.GUMI - YouTube

HoneyWorksさんもよく聞いてた。当時全然恋愛とかしなかったので、なぜはまったのか?多分曲が好きがったのかな。音やリズムが天才だと思う。甘い内容だが音が刺さる。

 

 【ボカロ8人(8 Vocaloids)】ゆめのかたち(Yumeno katachi)【ふわりP(FuwariP)】 - YouTube

ふわりPも学生時代よく聞いていた。代表作のきょうもハレバレは明るいポップな曲だが、ゆめのかたちのような優しい曲も好きだ。たくさんのボカロが出てくるのも面白かった。少しさみしいけど、ちゃんと暖かい。

 

【MV】林檎売りの泡沫少女 / GUMI - yukkedoluce - YouTube

林檎売りの泡沫少女は物語風でかわいいボカロだ。サビの歌い方が好きだ。言い回しも素敵で「そしていつか笑うように眠る」とか美しいなと思った。物語のようだが、こんな言い回しができるのは曲の魅力だ。イラストも凝っていて可愛らしい。

 

ピノキオピー - すろぉもぉしょん feat. 初音ミク / SLoWMoTIoN - YouTube

すろぉもぉしょんも一時期よく聞いていた。中毒性高い曲だ。MVも見入ってしまうし、ピノキオピーさん当時からすごかったな...好きなシーンは遺影のところ。

 

かわいい!サムネでつられたが、絵もイラストも素敵だ。イラストの色使いがカラフルで、虹色っぽいのが少し混ざっているのが好き。歌詞も励まされるようで元気をもらえる。Cメロの、人の眼は~のところが、深い。

 

ラマーズPも好きな曲で迷う。愛の詩みたいなかわいい曲も好きだが、こんな感じの落ち着いた曲を昔よく聞いていたな...久しぶりに聞くと沁みる。今見るとコメ欄の10年前の自分へってのがグッとくる。

 

今となっては懐かしい曲ばかり。あの頃は大人になってもボカロを聞いてるとは予測できなかった。音楽の好みは若いころからあまり変わらないらしい。それに、ボカロは年を取らない。あの日から変わらない声が聞ける。新しくて懐かしい声をもう少し追っていきたい。

 

他人を輝かせたい病

※この記事は映画トラペジウムの内容を含みます。

 

色々知っていると世界が広がる。だから、みんな勉強した方がいい。そうすれば人生が変わる。そう思っていた。

まとめサイトで勉強が苦手な人の特徴みたいなのが書いてあった。これを使えば勉強が苦手な人を減らせるのではと思った。勉強出来る方がいいし、人生楽しくなるから。知識が増えることで、世界が広がるから。みんな勉強出来る方がいい。そんな時、この前見たトラペジウムという映画を思い出した。

トラペジウムは主人公がアイドルを目指し、仲間を集める話だ。主人公はアイドルが好きで、アイドルに憧れていた。アイドルになることを素晴らしいと信じきっていた。そして、主人公はみんなをアイドルにしたいと考えていた。

この主人公である東ゆうと私は似ている点がある。みんな〇〇になればいいと思っている点だ。主人公はアイドル、私は勉強だ。みんなが勉強できるようになった方がいい。知識を身に着けた方がいい。その考えを他人に強制したことはない。しかし、実は気づいてないだけで、誰かに強制したことがあるかもしれない。

勉強したり、知識を身につけることを素晴らしいと思っていたが、そこまで重要では無いかもしれない。それに、そもそも他人に押し付けるのはトラブルの元だ。

振り返ると勉強以外にも〇〇すべきとか〇〇した方がいいという考えを結構持っている。例えば、

・何事も努力すべき

・他人には気遣いするべき

・他人に優しくするべき

・周りを心配させてはいけない

・本を沢山読むべき

・旅をした方がいい

など。でもそれを他人にも押し付けているかもしれない。自分にそのつもりが無くても、他人の受け取り方は予測不能だ。トラペジウムを見て、主人公に近しいものがあることに気が付けた。どおりで見ててやたらひやひやするのも納得できた。人のふり見て我がふり直します...

トラペジウムを見に行った話

トラペジウムという映画が公開中だ。本屋で時々見かけたのと、主題歌を星街すいせいさんが歌っている点で気になった。近所の映画館でやってなかったので、遠出して見に行った。

以下、ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじは主人公の東ゆうが仲間を作り、アイドルを目指す話だ。

主題歌が歌うのが難しそうな歌で、すいちゃんスゲーってなった。

主人公のアイドルへの思いが強すぎてひやひやする。やりたいことのために必死になる気持ちもわかる。しかし、必死になっているときほど周りと衝突しやすい。自分もそんな経験があるので、いつ行き詰るかひやひやしていた。

アイドルの苦労も描写されていた。原作が乃木坂のメンバーであり、やはりアイドルになった経験なんだろうか。評価され続けるのはいつも心が落ち着かなさそうで嫌だ。また、忙しい日々の中でメンバーが疲弊していく姿は、仕事で追い詰められた時を思い出した。メンバーの限界が来たシーンは、自分もあんな壊れ方していたかもしれないと思ってしまった。

夢をかなえることは、すばらしいのか。実は夢を叶える過程で出会うものが大切ではないのだろうか。この作品を見てそんなことを考えた。確かに夢がかなった瞬間より、過程で苦労したことの方が記憶に残っている気がする。また、これは最果タヒさんの言葉だが、食べ物は食べる前が一番おいしい。楽しみにしているときが一番おいしいのだ。夢を叶えることは本当に素晴らしいのか。夢が叶うのは素敵なのは、目標が達成されたからではなく、夢を見て行動して、色々なものと出会う過程が楽しいのではないのだろうか。

そう考えると、ビジネス書でよくある、目標の叶え方みたいなものについて考えてしまう。夢は見るものではなく叶えるものなんて言葉は本当なのか。それ以外にも大切なことがあるのではないだろうか。夢のために何かする時間が、かけがえのないものではないだろうか。

見たい映画を映画館で見ることができるのは、その時代に生まれた人間の特権だ。また何か気になった映画があれば見に行きたい。

 

 

ボカロを好きになったきっかけと思い出の曲

ボカロにハマったきっかけは、妹だ。カゲロウプロジェクトが当時流行っており、妹がハマっていた。

ボカロってどんなのだろうか?当時、ボカロどころか曲自体聞くことがなかった。なれない動画サイトで検索し、目についた可愛いらしいサムネを押した。

アニメみたいで面白い。絵柄が好きになった。IAの声も、透き通るような綺麗な声だと思った。こんな、面白いものがあるのか。今見ても曲もアニメも素敵だ。

そこからはまずカゲロウプロジェクトの他の曲を見ていった。当時はチルドレンレコードとかがお気に入りだった。素敵な声と魅力的なMVに魅せられた。

そして、ここからボカロ沼にハマって行く。

 

セツナトリップは可愛いアニメ、人に近い声、軽快なリズムに惹かれた。かっこかわいい。ミカグラ学園組曲にもこの後ハマった。

 

【初音ミク(40㍍)】 からくりピエロ Karakuri Pierrot【オリジナル】 - YouTube

からくりピエロ。悲しい曲だが、声が心に染みるような優しい声。ボカロってこんな歌い方も出来るんだ。

 

  【HD】 地球最後の告白を 【GUMI】- KEMU VOXX - YouTube

kemuさんの曲の中でも一番好きな地球最後の告白を。美しい。なのにどこか悲しげな面もある。テンポが早いのに、広い世界に響くような壮大さもある曲。

 

DECO*27 - ヒバナ feat. 初音ミク - YouTubeヒバナは叫ぶような歌声が忘れられない。カラオケでもよく歌った思い入れのある曲だ。

 

ピノキオピー - すきなことだけでいいです feat. 初音ミク / All I Need are Things I Like - YouTube

すきなことだけでいいですが投稿された時は衝撃的だった。曲も声もかわいいのにダーク。こんな世界観作り出せるのか…

 

【VOCALOIDミュージカル】Alice in Musicland - YouTube

ボカロでミュージカルも出来る。1つの曲なのに、場面ごとにまるで違う。一つの演劇のようで、10分がすぐに感じる。Alice in Musiclandは自分のボカロのイメージを壊した。

 

 ダイナミック自演ズ - それでいい (As You Are) Official MV - YouTube

カルロス袴田(サイゼP)の曲に就活中ずっと支えられた。誰かのために自分のこと嫌いになる必要は無い…こんなことを歌で伝えられるのはかっこいい。

 

ロウワー / Flower - Lower one's eyes - YouTube

v flowerの声ってちょっと苦手...という考えが吹き飛んだ曲。サビの盛り上がりが好き。どこか不穏な感じの雰囲気にこの声が合う。プロセカ版も好き。

ロウワー / 25時、ナイトコードで。 × MEIKO - YouTube

 

【初音ミクSoft】 クライヤ 【オリジナル曲PV付】 - YouTube

クライヤは仕事前、満員電車の中でよく聞いていた。暗い曲の方が、心にすっと来る。この時、もう病んでいて、会社に行くことが憂鬱で、何のために生きているかわからなかった。バカだなあと言えないことを代わりに言ってくれてるようだった。

 

ボカロを聞き続けてずいぶん経った。高校、大学、社会人になった。仕事が忙しく、趣味の時間どころか、物事に興味が湧かない。でも、そこまで追い詰められても辞めなかった。大切な趣味になっていた。

たまには、趣味全開の話をしたくてこんなのを書いた。感性が中高生の頃から進歩してないし、古い曲ばかりになってしまった。でも、メンタル追い詰められて、やはり趣味というか、これが好きと言えるものは大切と思い知った。口に出すのは恥ずかしいので、ここで発散した。まだまだ、好きだったり、思い出の曲もあるが、ここら辺にしたい。

日日是好日を見て

日日是好日という映画を見た。森下典子さんが長年にわたり茶道教室に通ったことを綴ったエッセイを元に作られた映画だ。以前、道のつくもの(茶道、華道、剣道など)について書いたことがあったが、そのつながりで少し興味があり、映画を見ることにした。

茶道については、手順が多く面倒と思ってしまった(茶道やっている人すいません)。しかし、主人公がどこか茶道の時間を楽しみにしているのは、少しわかるような気がする。やらないと落ち着かないような、大切な時間なのだろう。

印象的なのは、茶道の先生が稽古中に言った言葉だ。形が先で、心は後。茶道では、作法という形を覚え、そこにあとから心を込めていくということだ。何かを丁寧にする時間は、何かに向き合える時間なのだろう。主人公も最初は作法を覚え、徐々に茶や季節などいろいろなことに気づき、味わえるようになった。機会がないと気づくことはない。だから形が先、つまり丁寧に向き合える時間や状態を作るのが先なのだろう。

忙しいと丁寧に向き合う時間が駆逐されて、時短と効率化を求めてしまう。エモくて、ヤバくて、心が動かされるものが話題になる。それを追体験するために時間を作る。いいねが欲しい、他人に勝ちたい、コンプレックスがある、承認欲求を満たすためにやっていることも多い。心が先で、形が後回しになっている。うわぁ...

茶道じゃなくてもいいが、所作を丁寧にする時間は作った方がよさそう。落ち着く時間が欲しい。

認知症はうつ状態と似ているかも

最近、祖母が認知症気味だ。今日何をしたか覚えてなかったり、何度も同じ話をする。一方、私は仕事が原因でうつ状態になった。そして祖母を見ていると病んでいたと重なるところがある。

1.無気力で覇気がない

認知が入る前は活発に動いていて、顔や声からして元気そうだった。認知がひどいときの祖母は家にこもっていた。部屋を暗くして、1日中ベッドにいる様子は、私が病んだ時の休日と同じだった。そして、私の場合も疲れていることが多かった。元気が無くなると、声から弱くなっていく。前まで好きだったことにやる気が起きず、最後は炊事洗濯や入浴が億劫になった。

2.食事に興味がなくなる

以前はよく料理した祖母だが、料理することがかなり減った。認知がひどいとまずしない。そして、食欲がない。食べたいものがない、別に食べなくてもいいという感じだ。

私も仕事が忙しかった時も食事に興味がなくなった。夕飯時にほとんど空腹を感じず、食べるのがめんどくさかった。夕食を買いにコンビニに行くが、頭が回らないので、買うものを決められない。休日は昼食を食べない日が徐々に増えていった。

3.予定を忘れる

祖母は最近の予定を忘れることが増えた。カレンダーを見てようやく思い出す。

私も仕事中そんな感じだった。予定が頭の中に入ってこない。カレンダーを見て予定を思い出し絶望するのだ。

4.頭が回っていない

最近の祖母は、なんとなくボーとしていて頭が回っていない感じだ。

私も仕事がしんどい時頭が回っていなかった。言われたことを理解できない、同じ作業を繰り返す、仕事は山ほどあるのに何していいかわからない...といった具合だ。集中したいのにぼーっとしてしまう。

5.回復に波がある

祖母の認知症は回復する時と悪化する時で波がある。うつ病の体験記でよく見る回復傾向に近い。

これは仮説だが、認知症うつ状態に近いのではないだろうか。うつ状態はオーバーワークな自分自身に歯止めをかけ、自分を守る行為と聞いたことがある。認知症も自分を守るために自分自身に歯止めをかけてるのではないか。原因や仕組みはよくわからないが、何かしら共通点があり、結果として症状が似るのかもしれない。

初めての美術館

儒烏風亭らでんさんというVtuberの切り抜きを見ていた時、美術館についての話があった。美術品の解説も行う方で、切り抜きを聞いていつか行ってみようと思っていた。そこから仕事に忙殺され、行けないままだったが、仕事を辞めた今、時間があるので行ってみた。平日だから人も少なく行きやすいと思っていたが、それが命取りになった。

都心の某美術館へ着き、早速中へ。いろいろな絵画や古代の土偶っぽいものがあった。あまり説明は見ず、ぱっと見で色々見ていた。普段Xやpixivでしか絵は見ないので新鮮だった。西洋画が多かったが、正直よくわからない。明るい絵があったが、ジブリっぽい色使いと思った。あと、絵というより会社やサイトのマークみたいな絵がたくさんある展示も面白かった。でも、なかなか落ち着かない。やたら係員がいるのだ。大切な美術品というのは分かるが、見張られているみたい(美術館の人ごめんなさい。)平日なので人が少なく、余計見張られている気分だ。次来るときは人が多い時にしよう。そう思いながらそそくさと退館。帰りにBOOKOFFに寄ったが、やはり本棚の間は落ち着く。ちなみに博物館とかは嫌いではないので、ある程度知識があって環境が合えば美術館も楽しめるかもしれない。

一番印象的だったのは、ある模写された絵だ。フランスにある絵を日本の画家たちに伝えるために模写したらしい。絵や画家のことは分からないが、絵のためにそんなことするのか。この絵が描かれた時代も、技術的な価値もわからないが、誰かに見せたいというのは今も変わらない衝動なのか。あるいは画家にとって絵を描くのは、生きることそのものといっても変わらないのか。いったい何に突き動かされたのだろう?